倫敦市の人々
「それでも、吸血鬼を駆逐するのに命令を理解する頭なんて必要なかったんでしょうよ…必要なのは吸血鬼をも凌駕する殺傷能力…」

かくしてラミアの言う通り、高い戦闘能力を持つ化け物は夜の倫敦市に放たれた。

当時、聖堂騎士団さえ手を焼いていた吸血鬼の首魁に牙を剥く。

吸血鬼を根絶やしにされてたまるものかと、手当たり次第に人間を吸血した首魁だったが、化け物は倫敦市内を火の海に変えながらもその首魁の息の根を止める。

それが400年前。

倫敦大火は、その時のジャックと吸血鬼首魁の戦いの結果、発生したのだ。

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