倫敦市の人々
手刀に付着したジャックの血を舐め取るラミア。

「不味いわぁ…久し振りの血だけど、これならトマトジュースの方がマシね…まぁ飲み過ぎると灰になっちゃうし」

今も目の前で大量出血するジャックを見ても、ラミアは興味を示さない。

興味があるのは。

「貴方がどこまでやったら本当に死ぬかって事だけよ!」

一足飛びにジャックに襲い掛かるラミア!

その頭上を。

「勝手な真似は止せ、ラミア・ヴァルバラ」

跳躍で飛び越えた瑠架が、ラミアより先にジャックの肩口に斬撃を叩き込む!

深々と肩に食い込む瑠架の剣。

「彼は聖堂騎士団が回収する…悪戯に殺させたりはしない…」

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