倫敦市の人々
「あらぁ…」

ベロリと唇を舐めるラミア。

「年長者の邪魔をするつもりかしらぁ?」

「……」

ジャックの肩から剣を引き、その切っ先をラミアに向ける瑠架。

敵は共通していても、聖堂騎士団と吸血鬼。

決してその関係は相容れるものではない。

そして。

「ガゥァアァァアァアァァァァッ!」

それはジャックからしてみても同様。

繰り出された大振りの斬撃に、ラミアと瑠架は跳躍して距離をとった。

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