倫敦市の人々
「ふざけてもらっては困る」

切っ先を闇珠に向ける瑠架。

「勝手な真似は聖堂騎士団が許さない」

「あははっ、怖いお姉さん♪」

無邪気な笑顔を見せて。

「でも私は私のしたいようにするもんっ」

「!?」

一行の見ている前で、闇珠は足下の影に沈み込むようにして消えた。

鎖によって雁字搦めにされたジャックと共に。

「影による転移かしらね…人間ではないのかも…」

ラミアは影をカツン、と踏みつけた。

「私達吸血鬼とも違うけれど」

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