倫敦市の人々
「コートニーは一年前、用済みとなったジャックを記憶消去弾で狙撃…それまでの記憶を全て奪った火葬機関の一員…」

「火葬機関って!」

瑠架の説明に椎奈が驚く。

ジャックを生み出した狂気の研究機関。

しかもジャックの記憶を奪った張本人ではないか。

だが。

「大丈夫…今は私の仲間…元火葬機関でも…コートニーだけは信用できる…」

「……」

瑠架の言葉で、コートニーは軽く会釈して見せた。

顔を見合わせ、困惑するユヤと椎奈だが。

「!」

ロンはコートニーの人柄を早くも見抜いたのか、彼女の足元に擦り寄ってブーツをペロペロと舐めていた。

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