倫敦市の人々
年齢は美弦達と然程変わらないだろうか。

随分と若い団員だ。

「いいいいい今のが水使いの曲芸師かな?かな?」

「知らないよ、落ち着けって」

狼狽する友人に呆れる美弦。

しかし確かに可愛い女性だった。

あんな子がサーカスを見せてくれるなんて、楽しめそうだ。

今の所、不穏なビジョンも視えない。

「そろそろ入ろうぜ、うろたえてないでさ」

「うんっ、うんっ」

美少女団員の姿が余程衝撃的だったのか。

友人はやたらコクコクと頷いていた。

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