倫敦市の人々
続いて起きて来たのはコートニー。

瑠架とユヤは低血圧なのだろうか。

特に瑠架は起きてしばらくは、青い瞳を宙に彷徨わせていた。

「皆さんおはようございます、目覚めの紅茶は如何ですか?」

いつの間にか居候となりつつある面子に紅茶を振る舞う椎奈。

それぞれがティーカップを傾ける中。

「……」

コートニーはカップを傍らに置き、黙々と愛銃の手入れをしていた。

物々しい大型ライフルだ。

「すっげぇ銃だな、コートニー」

同じくシカゴタイプライターという機関銃を扱うユヤが、興味津々でその様子を見る。

「……」

微かに微笑んだ後、コートニーはまた手入れを続ける。

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