倫敦市の人々
賑やかな朝食が終わり。

「ごちそうさまでした…俺はそろそろ帰るよ」

美弦が席を立つ。

「一晩泊まっておいて今更だけど…あんまり長居するのも悪いし」

「えー、そんなの気にしなくていいのに」

椎奈が残念そうに言う。

「美弦…何か困った事があったらすぐに連絡して…」

「うん…聖堂騎士団は倫敦市民の味方…」

瑠架とコートニーが声をかけた。

部屋を出て行く美弦を、全員で見送る。

「それじゃあ、また今度…」

店から出て行こうとした美弦。

椎奈達に手を振り、歩き出そうとした時だった。

「!?」

郊外の森の中から、全身真っ黒の異形の生き物が無数に飛び出してくる!

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