倫敦市の人々
命令された以上は、その命令は絶対なのか。

仲間を斬られても、撃たれても、インプ達は怯む事なく接近してくる。

「しつけぇな!帰れ三下っ!」

ユヤがシカゴタイプライターを乱射する。

コートニーのバレットM82に威力では劣るものの、シカゴタイプライターは連射が利く。

そういう意味では、こういった乱戦ではユヤの方が役に立つ。

数に任せて迫ってくるインプ達を、次々と式札に変えていく。

「勇猛果敢…幼いのに頼りになる…」

ユヤをそう評しつつ、剣を振るう瑠架。

「コルァ瑠架!俺ぁ16だっての!」

二階からユヤが怒鳴った。

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