倫敦市の人々
美弦を影の中に引き摺り込もうとする闇珠。

まんまとしてやられた。

戦略としては闇珠の方が一枚上手だった。

歯噛みする瑠架とコートニー。

その時だった。

「誰が…」

美弦は部屋の中にあった冷蔵庫に手をかけ。

「お前のペットになんかなるかっ!」

両手で持ち上げて闇珠に投げつける!

「ふわあっ!」

慌てて影の中に隠れる闇珠。

床が抜けるのではないかという轟音を立てて、冷蔵庫は叩きつけられた。

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