倫敦市の人々
「吸血鬼と人狼の混血ジャック、美弦は茨木童子の先祖返りらしいし、考えてみればあの椎奈って子も捨て難いなぁ…とある国の研究施設出身の元植物って話だし」

指を折りながら言う闇珠。

ジャックも、美弦も、椎奈も。

確かにこの倫敦市に限らず、世界的に見ても類を見ない存在。

『希少種』と言われれば、そうかもしれない。

「なぁに?お嬢さん珍獣ハンターなの?」

胡乱な目をするラミア。

「あははははっ、眉毛は書いてないでしょ?」

屈託なく笑う闇珠。

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