倫敦市の人々
「ねぇ、吸血鬼のお姉さん」

闇珠は立ち上がる。

「この倫敦市ってさあ、何で色んな人がいるんだろうね?」

「え?」

闇珠の質問に、ラミアは怪訝な顔をする。

「倫敦市には、何でお姉さん達吸血鬼が集まってきたんだろうね?何で吸血鬼を退治する聖堂騎士団や、錬金術の実験をする火葬機関がやって来たんだろうね?」

「……」

無言のラミア。

その視線は鋭く闇珠を見据える。

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