倫敦市の人々
ザワッ。

闇珠が総毛立つ感覚に目を見張る。

ジャックもまた、威嚇の唸り声を上げる。

「この都市の創造主の思惑通りというのは少々気に入らないが…望み通り殺し合うかね?尤も、殺し合うのは吸血鬼(ぼく)と影使い(きみ)、殺し合うのではなく君が死ぬだけだがね」

「ジャック!」

即座に束縛の鎖を解放し、ジャックを自由にする闇珠。

ジャックもまた、手にした高周波ブレードを振り上げてアイヴィーに襲い掛かる!

かつて大時鐘時計台で一戦交え、帝難川に叩き落とされた事を覚えているのかどうか。

その敵意剥き出しの表情のまま、斬撃を繰り出す!

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