倫敦市の人々
眠る団長
翌日のリハーサル、団員との打ち合わせ。

曲芸師と兼任とはいえ、団長(仮)であるフミは忙しい。

ようやく役割から逃れ、公演の合間に椎奈の花屋を訪れる。

以前振る舞われたクッキーとハーブティーが目当てだ。

フミはあの味がいたくお気に入りらしい。

以前行った土地では、とある学園の学食で食べた鍋料理『舌殺し』で味覚を失いそうになるほどの激痛を味わった。

それに比べたら、椎奈の手料理の何と美味しい事か。

< 241 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop