倫敦市の人々
コートニーの言葉に。

「っっっ!」

フミが詰め寄った。

「どういう事コートニーっ?団長はヒュプノス病じゃないのっ?」

「……」

落ち着いた表情で、コートニーはフミの肩に手を置く。

「ヒュプノス病に罹った他の患者がどうなのかは知らない…だけど彼女…団長に関しては断言できる…彼女はヒュプノス病じゃない…」

フミから視線を外し、コートニーは全員の顔を見た。

「彼女は病気じゃなく…『眠らされているだけ』」

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