倫敦市の人々
『眠らされているだけ』

つまり『何者かによって』眠らされたという事か。

「誰にっ?どうやってっ?」

またもコートニーに詰め寄ってまくし立てるフミ。

「誰にかは分からないけれど…多分方法は…錬金術が絡んでいる…」

フミを落ち着かせるように頭の上に手を置いて、コートニーは静かに言った。

「錬金術?」

「どうしてそんな事が分かるんですか?」

美弦と椎奈が問いかける。

「さっき瞳孔の反応や脈を診た…以前これと同じ反応を示す被験者を見た事がある…錬金術で製造された新薬を投与された被験者だった…」

「コートニーは元火葬機関…錬金術の研究にも多少携わっていたから知識かある…」

瑠架が補足した。

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