倫敦市の人々
と、突然。

「!!!!!!!!」

椅子に座ったままの団長が、大きくその身を跳ね上がらせた!

「団長っ?」

驚愕するフミ。

彼女の見ている前で、団長は何度も、何度もその身を跳ねさせる。

激しい痙攣。

ビクン!ビクン!と、眠ったままの体が踊る。

「団長!団長しっかりして!」

慌てて団長の体を押さえるフミ。

痙攣は一向に治まらない。

まさか…先程飲ませたエリクサーのせいか?

「コートニー…!」

殺意さえ帯びたフミの視線が、コートニーを射抜く。

途端に。

「っっっっ!」

コートニーの全身が、カッと熱くなる。

まるで体内を巡る血液が、沸騰するような感覚。

立っていられなくなり、コートニーは跪く。

…水を操る事の出来るフミの能力。

相手の血液を操る事により昏睡や死に陥らせる事が可能なのだ。

「殺してやる…」

フミは剥き出しの殺意をコートニーに向ける。

「お前を殺してやる!コートニー!」

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