倫敦市の人々
この都市一番の権力者が、この都市を実験場に使っていたという事実。

面々は言葉を失う。

「っ……!」

一番に行動に出たのはフミだった。

「フミ、何処に行くの?」

「決まってるよ!」

振り向き様にフミは叫ぶ。

「その市長って奴をやっつけてくる!団長を酷い目に遭わせた奴は許せない!」

「やめなさい」

「何でっっっっ?」

噛み付くように怒鳴るフミに。

「彼を葬った所で事態は収拾しないわ」

団長は静かに呟いた。

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