倫敦市の人々
物思いに耽る闇珠。

『それ』はその時起こった。

「!」

美麗が、彩が敏感に反応する。

何か聞こえた。

硬い何かが千切れるような音。

聞こえた先は…。

「私?」

闇珠が二人の視線を感じてキョトンとする。

正確には闇珠ではなく、彼女の足元の影から聞こえてきた音。

振り向く闇珠。

その影の中から。

「!?」

全身に鎖の痕を刻み込んだジャックが姿を現す!

< 296 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop