倫敦市の人々
「そんな…あのカードの鎖で拘束しておいた筈…!」

驚愕する闇珠。

確かに、ジャックの膂力でも引き千切る事ができないほどに、あの鎖は強靭なものだった。

しかし、闇珠は事ある毎にジャックをあの鎖で拘束し、鎖はその都度、全力で暴れるジャックを縛り続けていた。

その結果、如何に強靭な鎖であろうと目に見えない罅割れや金属疲労が起き、遂にはジャックの力に耐え切れずに千切られてしまったのだ。

「……」

オリハルコンとヒヒイロカネを取り出し、手の中で瞬時に刃へと変化させる彩。

闇珠も式札を構える。

「この人がジャック君?」

唯一美麗だけは、この状況を理解できぬままに無防備にジャックに近づき。

「!!!!!!」

高周波ブレードで頭から両断される!

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