倫敦市の人々
そうと決まれば。

「こっちです、こっちっ」

椎奈を先頭に、ジャック、ユヤは倫敦橋の下から歩き始めた。

「…ユヤも来るのか?」

付いて来るユヤに振り返って訊ねるジャック。

「ああ、椎奈の花屋までの護衛してやるよっ、代金はメシでいいぜぇっ」

ヒャッヒャッヒャッ!と笑うユヤだが、要は食事にありつきたいだけらしい。

なかなかにしっかり者だ。

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