倫敦市の人々
ジャックが言った瞬間だった。

「!?」

彩が素早く闇珠の前に出て、槍を突き出す!

鋭い刺突を、高周波ブレードで弾いて間合いをとるジャック。

記憶がなくとも、体に染み付いた歴戦の知識が無意識の内にジャックを動かす。

「……」

かたや彩は無言のままでジャックを見据える。

記憶だの、本能だの、面倒な事はどうでもいい。

まだるっこしい事は嫌いだ。

抵抗するのならば力尽くで連れて行けばいい。

彩の繰り出す槍の刺突と、ジャックの高周波ブレードの斬撃が火花を散らす!

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