倫敦市の人々
ホワイトチャペル。

ここの郊外には、椎奈の花屋も存在する。

下水道を通ってマンホールから出現したホムンクルス達は、ここにも出現していた。

市街から遠ざかろうとする人々を、群れをなして追いかける異形。

このままでは、やがて椎奈達のいる花屋にも到達するだろう。

それを。

「……」

彩はヒヒイロカネとオリハルコンを変化させた剣と盾で応戦する。

ホムンクルスの重い打撃を盾で受け止め、隙を突いて剣で両断!

数で押し切ろうとするホムンクルスも。

「いただきまぁすっ」

美麗が『命』を食べる事で絶命する。

本来生まれてはならない、禁断の生命。

せめて糧とする事で、無に還す。

「花屋では美弦が傷を癒している…」

彩は剣を振って返り血を払った。

「絶対に近づけさせはしない…」

< 342 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop