倫敦市の人々
イーストエンド。

ギャングや娼婦が縄張りとする貧民街。

流石の悪党達も、異形の群れには為す術もない。

「悪党が死ぬのは別に構わないんだけどね…」

溜息をつきながら、闇珠は式札を取り出す。

「ただ貧民街に住んでるってだけで、見殺しにされる人達は堪ったもんじゃないよね」

彼女の手から放たれた式札は、インプの群れとなってホムンクルス達にまとわりつく!

群れには群れ、数には数。

「希少種も貧民も…私はいつだってマイノリティの味方なの」

唇に人差し指を当てて、闇珠は悪戯っぽく笑った。

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