倫敦市の人々
言うや否や、一足飛びに襲い掛かってくるラミア!

連続で繰り出される手刀を、ジャックは回避しながら後退する。

「止せ!こんな事をやっている暇はない!ホムンクルスが倫敦市を蹂躙しているんだぞ!」

「だから言ったでしょ、興味ないって」

ラミアの斬り上げの手刀!

頬を掠め、ジャックの顔に血が流れる。

「元より私は吸血鬼よ。人間達の街であるこの倫敦市がどうなろうと知った事じゃないわ。私はこの街に貴方がいるから、棲み付いているだけなのよ、ジャック!」

返す手刀がジャックの首へ!

あともう少し深く斬られていれば、頚動脈を断裂される所だった。

「私の目的は、対吸血鬼兵器である化け物の貴方を殺す事だけよ、ジャック」

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