倫敦市の人々
その一言で、ジャックの中の何かが切れた。

「おおぉおぉぉおおぉおっ!」

ラミアの腹に蹴りを入れ、そのままの勢いで巴投げの要領で投げ飛ばす!

空中で猫のように身を翻して着地するラミア。

しかし、その着地際を狙ったジャックの斬撃!

咄嗟に左手の爪で受けようとしたものの。

「!!」

高周波ブレードの切れ味とジャックの腕力により、ラミアの左手の爪は斬り飛ばされた。

「あら、やるじゃない…」

切断された爪をまじまじと見ながら呟くラミア。

そんな彼女の背後、足元のマンホールの蓋を吹き飛ばし、複数のホムンクルスが姿を現すが。

「そうでないと面白くないわ」

そんなホムンクルスなど意に介さず、彼らを微塵に刻みながら、ラミアはジャックに突進する!

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