倫敦市の人々
宙を舞った体は、車列の中へと叩き込まれる!

橋で渋滞していた乗用車、その屋根に叩きつけられた。

衝撃でフロントガラスが割れ、屋根が歪む。

驚いて車を乗り捨て、橋から逃げる市民達。

「うぅっ…」

頭を押さえながら、ジャックも上体を起こすが。

「そら」

視線を上向かせると、そこには跳躍したアイヴィーの姿。

彼は空中から。

「しっかり捌かないと人間どもを巻き込むぞ?」

連続でファンデヴを繰り出す!

何物をも貫き通す刃の雨。

万が一人間が巻き込まれれば、刺突の一撃で絶命するだろう。

「くっっっっ!」

咄嗟に立ち上がり、ジャックは素早い剣捌きでアイヴィーのファンデヴを弾く!

< 369 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop