倫敦市の人々
細身のレイピアでありながら、何という力感。

ファンデヴを弾く度に、高周波ブレードを通してジャックの腕が痺れる。

捌かれた刺突は、倫敦橋の上に乗り捨てられた車列へと命中する。

車体を貫き、切り裂き、紙のように簡単にズタズタにするアイヴィーの刺突。

やがてその中の一撃が、車のガソリンタンクに命中。

金属同士の摩擦により発生した火花がガソリンに引火し。

「!!!!!!!!」

大爆発を起こす!

燃え上がる炎に巻き込まれるジャック。

そして車は一台だけではない。

車列が次々と爆発に飲み込まれ、連鎖して更なる爆発を引き起こす。

火の海と化す倫敦橋。

その炎と爆発により、ジャックもろとも倫敦橋は帝難川へと崩れ落ちた。

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