倫敦市の人々
「もしかしたら私のチラシを見て、ここにジャックさんがいる事を知ったんでしょうかっ?」

やるじゃん私!とばかりに、椎奈が表情を輝かせる。

「犬にお前のあの下手糞な絵が理解できんのかよっ?」

ユヤがさり気無く毒舌を口にする。

「ロンは人間の言葉を理解している節があるからな、もしかしたらそうかもしれない」

見上げるロンの顔を見ながら、ジャックが言った。

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