倫敦市の人々
ジャックに続いて、椎奈の花屋にもう一人…いや、一匹の居候が増えた事になる。

「ロン君、お腹空いてますかね?何か作ってあげましょうか?」

世話好きの血が騒ぐのか、早速パタパタと忙しなく動き回る椎奈。

「茄子をやれば喜ぶ」

大真面目な顔でジャックが言う。

「犬なのに茄子とか有り得ねぇしっ」

ツッコむユヤ。

それにしても惜しい所だ。

ジャックを知る存在、ロン。

彼が人間ならば、ジャックの手掛かりの一つも摑めたかも知れないのだが…。

< 49 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop