君の一部を下さい。
ねぇ、あなた。これで邪魔者はいなくなったわよ。式の日取りを決めましょう。
「何、言ってんだよ!救急車!」
救急車?ほっときましょうよ。
せっかく2人になれたのよ。
そこに転がってる肉の塊は、あたしが後で山にでも持って行くわ。
「…来るな…うわあああ!来るなぁ!」
ねぇ、2人きりなのよ?
あたしSMには興味ないけれど、貴方の望むプレイなら何でも出来るわ。
だから、ねぇ。愛し合いましょうよ…。
結婚初夜の為にとっておいた処女、貴方にプレゼントするわ。
「結婚!?頭おかしいんじゃねーの!お前と結婚の約束なんかしてねーだろ!
…もしもし!?救急車一台ーー」
結婚の約束、したじゃない?
真っ赤な薔薇を両手いっぱいに抱えて、その中にあたしの誕生石が埋められたダイヤの指輪をーー
「…妄想し、してんのか。怖えーよ…」
なぜ、震えるの?やっと2人きりになれたのに。
あぁ、この手についている血が怖いの?
ふふ…大丈夫よ。貴方は殺さない。
愛しているから。
邪魔なのは、あの女だったの。