溺愛†マドンナ
『う~~~ん………届かないよぉ~~~~…』


図書室の本を借りたかった私は一生懸命背伸びしたんだけど、その本は本棚の1番上にあって届かなかった。


仕方なく脚立でも探そうと、一旦足の裏を全部床につけたら………


『ハイ、世那ちゃん』


『えっ?……緋ノ戸君!!』


図書室のマンガ本を読みに来ていた緋ノ戸君が、本を取ってくれたんだ。


それに放課後帰ろうとしたら、偶然柿出君と遭遇。


『柿出君バイバイ』って言ったら『――おお』とだけだけどきちんと返してくれたし、剣君だってそこまで悪い人にはやっぱり思えない。
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