溺愛†マドンナ

幾ら顔がカッコ良くっても、あんなにケンカが強い人達とはかかわり合いになりたくない。


これが璃々の考えなんだって。


「世那ちゃん！何かあってからじゃ遅いんだよ？はよちゃんも静帆ちゃんも秀悟君も止めてるんだったら、あの３人と関わるのはもうやめなよ！」


「………って、言われてもねぇ……」


「ああああ……！！まさか世那ちゃんがここまでお人好しで無防備だったなんて！！」


力強く説得され続けても迷う私に、クリーミーベージュのミディアムヘアーをグチャグチャにして項垂れる璃々。


結局疲れて、自室に戻って行った。