溺愛†マドンナ
アワワワワ……人様の息子さんにおかしなお弁当あげて病気にでもしたら、メッチャ大変じゃない!!


「慰、慰謝料とか請求されたらどうしよう…………払えるかな?」


ガタガタ震えていた私は、はよと静帆が似たような事を言っていた事に気づかなかった。


「鈍感……」


「ニブイ……」


ため息をつく静帆に、柿出君が一言だけ話しかける。


「来栖って…昔からあんな鈍感なワケ?」


「えっ!?あっ、そ、そうだね……」


「フーン」


この時………静帆のオドオドが単なる恐怖だけでは無い事には、誰もが気がついていなかった。
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