溺愛†マドンナ
ワークの山を崩さない様に慎重に階段を降りるが、その分時間がかかっちゃう。


「ん~~~…どうしよう……」


段々腕がプルプルし始めて、困ってしまった。


や、やっぱりはよと静帆に手伝って貰ったら良かったかなぁ……?


だけど今更A組戻れないし、ここは1人で運ばな―――…


「たくっ……貸してみ?」


「へっ?」


急に横からワークが半分奪われ、マヌケな声が出る。


「し、秀悟!?なんで……」


ワークを奪ったのは秀悟で、穏やかな顔をして私を見つめ返していた。


「1人じゃやっぱ大変だろう?オレも手伝うよ」
< 16 / 503 >

この作品をシェア

pagetop