溺愛†マドンナ
モコモコと柔らかい何かの感触が、袋越しに伝わる。


「開けていいぞ」


「へ?開けていいの?」


剣君に促された私は、ペリッとセロハンテープを剥がして、袋を開ける。


袋を逆さまにして中身を掌の上に出すと、これまた柔らかいものが転がり落ちてきた。


「ワーーー!カワイイーーーッ!!」


中に入っていたのは、羊のマスコットキーホルダー。


毛はフワフワのピンク色の綿で出来ており、クリクリの黒目が愛らしい。


大きさは丁度私の両掌に収まる位で、昔からカワイくて小さいものが大好きな私には、堪らないキュートさ!!
< 193 / 503 >

この作品をシェア

pagetop