溺愛†マドンナ
い、いけないいけない……私もテスト取りに行かなきゃ!


「あっ、ハイ!」


慌てて席から立って、テスト用紙を取りに行く私。


鳥生先生は私と向かい合うと、何とも言えない微妙な目で私を見ていた。


「今回は微妙だったな、来栖」


微、微妙?


黙ってテストを返して貰い、席に戻ってからササッと点数を確認。


テスト用紙の右上には、赤いペンで“79”と書かれていた。


「うっ……本当に微妙だ」


はよと静帆と秀悟とよく“79点と80点の差には見えない壁がある”って言い合ってるけど、まさかその79点だとは………
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