溺愛†マドンナ
ふと隣から不安気な声が耳に届いて、右側のちょっと下に視線を移す。


すると世那が心配そうな瞳でオレの事を見返していた。


「なんか眉間にシワ寄ってるよ?体調悪いの?それとももしかして、ここ来たくなかった……?」


今日『ショッピングモールに行きたい』と言ったのは、世那の方。


人が多いのは嫌だったけど、世那のリクエストなら…と承諾したのに、オレのマイナスオーラが伝わってしまったらしい。


「イヤ、大丈夫大丈夫!!世那、どうせなら今日はとことん楽しもうぜ!!」


急いでフォローすると、世那はホッとした様に微笑んだ。
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