溺愛†マドンナ
「ねぇねぇ剣君、この写真立て、どっちがカワイイと思うっ!?」


ショッピングモールに来てから早1時間、只今オレと世那はオレンジ色の電気が店内を照らす雑貨屋で買い物をしている。


世那は写真立てが欲しいらしく、クマやウサギ柄の森バージョンの写真立てと、イルカや魚柄の海バージョンの写真立てで迷っていた。


「ん~~~…お前山派?海派?」


「えっ?海かなぁ……」


「だったら海バージョン買えばいいじゃん。オレも海派だし」


片っぽは山じゃなくて森だけど、似たようなものだ。


そもそも鈍感な世那は、気づかないだろう。
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