溺愛†マドンナ
カァッと頭に血が昇ったオレは、勢い良く世那を男達から引き離し、自分の背中に隠した。


睨みを効かしていると、案の定3人もオレに鋭い視線を向ける。


「ああん!?誰だよテメェ!!」


「誰だか知んないけどその子渡せや!オレ達がカワイがってやっからよ!」


男達がニヤニヤしながら世那に汚い手を伸ばしてきた瞬間、オレは動いた。


―――ドカッ!


―――バキッ!


―――ドゴッ!


「……ったく…世那を馴れ馴れしくナンパなんかするから、こんな目に遭うんだよ……」


キャップを取って、床に蹲る男共を上から睨みつけた。
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