溺愛†マドンナ
背中に匿っていた世那に振り返って気遣おうとすると、世那は穏やかな笑顔をオレに向けてくれていた。


てっきり怯えられていると思っていたオレの頭は一時混乱するも、世那に“優しい”と言われた事によって、ボボボ!と顔が熱くなる。


「剣君、また顔赤くなってる……大丈夫?」


「お、おお!平気だ!!//////」


結局色々あって、オレはその後何も買えないまま世那と別れちまったけど………


金では買えない、大切なものをまた新たに手に入れられた気がした。


世那と一緒なら……過去に失った何かも取り戻せるかもしれないと、強く思った。
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