溺愛†マドンナ
日焼けと言ったら、女子の大敵。若い内に対策しないと年をとってから大変だと、お母さんがよく言ってるもん。


「まぁ世那は白過ぎる位色白だもの。ちょっと日焼けしても大丈夫だよ」


「もう静帆ってば!他人事だと思って!!」


のん気にケラケラ笑っている静帆を睨みながら玄関に向かって歩いていると、前方から剣君が歩いて来た。


いつも一緒にいる緋ノ戸君と柿出君の姿は、珍しく見えない。


「剣君、バイバーーイ」


ブンブンと手を振って挨拶すると、微妙に俯いていた剣君は私達に気づいた。


「おお…じゃあな、世那。また明日」
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