溺愛†マドンナ
勝手にプリプリ怒っていると、暑くて額に汗が滲んで来た。


汗を拭おうとポケットからハンカチを取り出したんだけど、ビュウッ!といきなり突風が吹いて………


「ああっ!ハンカチが!」


ハンカチが風で飛ばされ、空高く舞い上がってしまった。


ああああ…!あのハンカチお気に入りなのに!!もう買ったお店で取り扱ってないから、失くしたらヤバイ!!


「待って~~~!」


「あっ!?ちょっと世那!?」


私は急いでヒラヒラ舞ってるハンカチを取り戻そうと、はよと静帆を置いて走り出した。


「―――よっと」


「えっ?」
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