溺愛†マドンナ
「本当にありがとうございます!」


「ハハ、どういたしまして」


「世那!いきなり走り出して、ビックリしたじゃない!」


「すみません、この子のハンカチ取って下さって、ありがとうございます!!」


私が恩人さんに深々と頭を下げながらお礼を言っていると、はよと静帆が私の後ろに追いついた。


あっ、私はよと静帆置いて来ちゃったんだった……


「………世那?君もしかして、来栖 世那ちゃん?」


「「「え?」」」


はよと静帆にグチグチ怒られていたら、恩人さんがいきなり私の名前を口にした。


「そうですけど……」
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