溺愛†マドンナ
改めて私達は下校しているのだけれど、はよと静帆がカフェを出てから一言も喋らない。


「あ、あの、はよに静帆……」


私が話そうとすると、はよの小さめな声に遮られた。


「世那…私明日話があるの。放課後世那の家行っていい?」


「私も話あるの………私もいいかな?」


静帆にも聞かれて、「うん……」としか答える事が出来ない私。


今日、槙さんに聞かされた事は驚く事ばかりだったけど……


翌日、はよと静帆の“話”に、私は更に驚かされる事になる。


私とはよと静帆の上を、仲の良さそうなスズメがたくさん飛んで行った。
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