溺愛†マドンナ
はよのいきなりのカミングアウトに、私と静帆と璃々は揃って大絶叫してしまった。


は、はよが緋ノ戸君が転校するまで同じ小学校に通ってて、オマケに一緒に遊んでた……!?


「ちょっとはよ、それ本当!?」


静帆が興奮気味に尋ねると、はよはコクンと頷き、カバンを漁る。


そして中から小さい花柄のフォトアルバムを取り出し、パラパラと捲った。


「コレ私の小学生時代のフォトアルバムで…これが10才の時の私と緋ノ戸君だよ」


はよが示した1枚の写真をよく見ようと、私達は4人で囲んでいたテーブルの上に、身を乗り出した。
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