溺愛†マドンナ
【分からない高鳴り】
「世那、おはよう」


「あっ、おはよう秀悟!!」


学校に来て教科書やノートを机に入れていると、秀悟も登校して来る。


にこやかに挨拶する秀悟を見て、クラスメイトの女の子達は皆頬を赤く染めていた。


「今日も絶好調だね、春の王子の威力は」


「ハッ?何が?」


ポワ~~~ンとハートマークを浮かべている女の子達を苦笑いで見ながら言うと、秀悟は怪訝な表情で首を傾げた。


もう……案外鈍感なんだよね、秀悟って。

(↑アンタにだけは言われたくないと思う)


自分が女の子にモテモテだって、自覚してるハズなのに。
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