溺愛†マドンナ
まだ“ハイ”も“いいえ”も言ってないのに、剣君はグイッと私の腕を引っ張って自習室の方向へ足を動かし始めた。
「つ、剣君!?いいよ私、1人で頑張るから!」
すれ違う皆にジロジロ見られながら訴えるも、剣君は全然気にしないで自習室に歩みを進める。
とうとう1階の奥の方にある自習室まで連れて来られてしまった。
「もう剣君、強引だよ……」
自習室のカーテンを開けている剣君の背中に向けて、ポツリと呟いた。
すると剣君が私の方に振り返って、ニッコリと笑う。
「オレ、世那の力になりたかったんだけど………嫌だった?」
「つ、剣君!?いいよ私、1人で頑張るから!」
すれ違う皆にジロジロ見られながら訴えるも、剣君は全然気にしないで自習室に歩みを進める。
とうとう1階の奥の方にある自習室まで連れて来られてしまった。
「もう剣君、強引だよ……」
自習室のカーテンを開けている剣君の背中に向けて、ポツリと呟いた。
すると剣君が私の方に振り返って、ニッコリと笑う。
「オレ、世那の力になりたかったんだけど………嫌だった?」