溺愛†マドンナ
私にとって秀悟は………大切な人。


傍にいてくれなきゃ、嫌な人だ。


じゃあ………それは一体“どういう意味”で?


私は………どういう立場で秀悟に傍にいて欲しいの……?


「あっ……」


脳みそをフル回転させて秀悟の事を考えていると、はよがいきなり立ち止まる。


つられて私と静帆も歩みを止めると、前方に1人の男の子が立っていた。


「鎌松さん……」


「矢、矢道《やみち》君……」


矢道?この人誰?


身長は柿出君と同じ位で、ちょっと長めの黒髪。


矢道君はギラギラとした目で、はよだけを凝視していた。
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