溺愛†マドンナ
わ、私に“恋愛”としての大切な人がいる………?


そんなバカな……秀悟、何言ってるんだろう。


「もうヤダなぁーー秀悟!なんかその発言、まるで私に好きな人がいるみたいじゃない!」


私はおかしくって、秀悟がA組に来てから初めて笑って受け流した。


秀悟、このしんみりした空気どうにかしようとしたんだろうけど、私に好きな人なんていないのに!!


フフフ…と軽く笑っていると、呆れた様な瞳を向けられた。


「あのさ……それお前が自覚してないだけ。世那がきちんと理解してないだけで、お前今、ちゃんと好きな男いるんだよ」
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